安谷屋政助氏、フランス空手界を語る

 

安谷屋政助氏は26才の時フランスに渡り、当時小林流四段の技量を活かしフランスの複数の道場で師範代を務めながらさらに修練を重ねた、 3~4年後にパリの14区に道場を開き、現在は弟子も40~50に達しておりフランスにおける沖縄伝統空手の第一人者である。 フランスでは空手人口は約20万人もいるが、やはり主流はスポーツ空手となっている。

 

フランス空手連盟は政府のスポーツ省が主催しており加盟した人は会費を払いその会費でスポーツ省が空手のイベントや演武会や研究会や段位の発行なども行っている。 気なることは、フランス空手界において、沖縄伝統空手の概念がすごくあやふやなことである。

フランスに空手が伝わってきたのは、1950年頃だがほとんどが松濤館が派遣した空手家が広めたので今でもフランスでは松涛館が主流になっている。

フランスで伝統空手といえば、1950年代空手の普及が始まった頃習った先生達の空手が伝統空手になっているが、その頃の空手と今の空手も特にテクニックの面で変わってきているので伝統空手と言ってもなんとなくモヤッとしていてはっきりしないのが現状である。

自分達は、「とにかく型を繰り返しやりなさい、その中で自然に解ってくるから」と教えられたけど、フランス人にはそうはいかない。彼等は頭で納得しないと行動しない人たちです。沖縄の伝統空手をフランスにもっと根付かすのは、今盛んになっているスポーツ空手と沖縄伝統空手の違いを見せるだけでなく、彼等を納得させる説明が出来ないと駄目です。

演武して見せるだけで「ついて来い」では、とうてい無理です。フランス人の気質とフランスの現状の空手をよく研究してから指導しないと益々遠い存在になってしまいます。