26.-2012年6月21日-

空手指導で地域貢献

120604-2-1

【小橋川慧通信員】
カナダ・アルバータ州レスブリッジ市在住の金城嘉孝さん(レスブリッジ沖縄文化協会会長、
糸満市真壁出身)は、全カナダから選ばれた28人の奉仕家とともに「ボランティア週間」の
4月17日、首都オタワでデービッド・ジョンストン・カナダ総督から「思いやりの精神」を
たたえるカナダ総督賞を受賞した。
本年度の受賞者中、日系人は金城さん1人。

1971年に農業研修生としてカナダに渡った金城さんは73年、20歳の時に食料雑貨店で
働きながらレスブリッジ市に沖縄空手道場を開設した。
現在、剛泊会(渡嘉敷唯賢会長)のカナダ支部部長(範士九段)を務め、イエーツ記念劇場で行う
定例演武会の収益の一部をカナダの肺がん連合会、多発性硬化症協会、心臓・卒中財団に
寄付をするなど、基金募集運動に過去30年間かかわってきた。
金城さんは通常の空手クラスのほかに、ぜんそく、全身を激痛が襲う線維筋痛症、
うつ病などの疾患がある人たちのそれぞれのニーズに応じたコースを考案し、
数多くの人たちの身体・精神的健康増進に役立ち、感謝されてきた。
今回の受賞は、これらの実績が評価された。
空手のエキスパートとして地域社会に貢献する金城さんの活躍は、市や州のレベルでは
良く知られてきた。
2004年にはレスブリッジ大学から名誉法学博士号が贈られ、
05年にはアルバータ州100年祭で「傑出したアルバータ人」のメダルを、
08年にはレスブリッジ・スポーツ栄誉殿堂入りをしている。
今回の国家レベルでの受賞に金城さんは「41年間のカナダでの生活を認められ、感慨深いもの
がある。私がしたことの原点は、沖縄の『ユイマールの精神』。沖縄の人たちが
昔から実践してきた『相互扶助』は、世界どこでも通用することだと実感した。
私の受賞を多くの仲間、日系人、沖縄の人たち、そして家族みんなに喜んでもらい感謝している。
人生は楽しい」と話した。
2012年6月4日 沖縄タイムス掲載
デービッド・ジョンストン・カナダ総督(右)から総督賞を贈られた金城嘉孝さん